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趣味でおとずれた海外旅行
海外旅行が趣味で、いろいろな国を訪れたことがあります。5年くらい前に、ハンガリーのブダペストを、母と旅した時のことです。
日本のガイドブックに載っていた寺院に行きました。
「寺院の展望台から見下ろす景色が最高」との説明書きにつられて、展望台に行くことにしました。
展望台への入場料を払い、指示されたエレベーターに乗りました。
エレベーターには、私と母だけでした。
そのまま一番上の階のボタンを押して、エレベーターは上に上がりました。
目的の階に着いて降りると、周りは誰もいません。
展望台の階とは思えない殺風景なフロアでした。
しかも照明は薄暗く、ちょっと恐ろしい雰囲気が漂いました。
下に戻ろうかとエレベーターを見ると、すでにこの階にはありません。
ボタンを押しても、一向に戻ってきません。
仕方ないので、少し進みました。
しかし、誰もいません。
そろそろ夕暮れの時間です。
展望台の閉館時間も迫ってきました。
旧共産圏の名残がまだあるこの国では、きっと閉館時間が来たら、展望台に客が残っているかどうかを
確認せずに、閉じてしまうような気がしました。
このまま、一晩閉じ込められるのでは?と恐怖を
感じた瞬間、前方に人影を発見しました。
あわてて追いつくと、台湾人男性3人組でした。
彼等も迷っているようでした。
ひとり年配の方が日本語が話せたので、意志の疎通ができました。
彼等も展望台へ行くのは諦めて、地上に戻る手段を
探しているとのことでした。
男性3人組は、私たちが不安がっているのを、何とか明るい雰囲気にさせようと気遣ってくれました。
年配の男性は、日本語でいろいろ話しかけてくれました。
彼等と30分くらい歩き回って、ようやく違うエレベーターを見つけ、下に下りることができました。
地上に下りて、彼等にお礼を述べ、一緒に写真を撮りました。
彼等のおかげで、何とか無事戻れましたが、二度と経験したくない体験でした。